終末期医療の取り組み
当院では、患者様・ご家族様と十分話し合いながら、より良い医療・ケアを目指しております。また、医師・看護師をはじめ多職種の職員が共通の考えのもと医療・ケアに携わるよう努めています。
近年の国民調査によりますと、治療を尽くしても現状以上の改善が見込まれないと医学上判断された場合、それ以上の延命治療を希望しないという考えが少なくないことが報告されています。当院も、人生の最終段階における医療及びケアのあり方を常々話し合っております。
患者様・ご家族様の終末期に対する治療・ケアのご要望やご希望を確認し、医療上許容可能な範囲であれば十分尊重し、今後の治療をすすめたいと考えています。
「意思確認書」は原則患者様ご本人に記入して頂くものですが、厚生労働省の終末期のガイドラインに「本人の意思が確認できない場合は」、①家族が患者の意思を推定出来る場合には、その推定意思を尊重し、患者様にとって最善の治療方針をとることを基本とする。
②家族が患者の意思を推定できない場合には、患者にとってなにが最善であるかについて家族と十分に話し合い、患者にとって最善の治療方針をとることを基本とするとあります。当院もこのガイドラインのもと患者様の意思を確認したいと考えています。
なお、「意思確認書」は一度確認した場合でもお申し出頂ければ、いつでも変更は可能です。その都度話し合う機会を持たせて頂きますので、遠慮なくご相談下さい。
<参考>
終末期医療に関するガイドライン ~よりよい終末期を迎えるために~
平成28年11月 公益社団法人 全日本病院協会